試用期間で何を確かめるか — デモでは分からないこと
2週間の試用を「とりあえず触ってみる」で使うと、何も分からないまま期限が来る。確かめることを先に決めておく。
編集部
AI Tools Hub 編集部 · 公開 2026-11-01

デモで分かること・分からないこと
| デモ | 試用 | |
|---|---|---|
| 機能の有無 | 分かる | — |
| 画面の雰囲気 | 分かる | — |
| 自社のデータでの精度 | 分からない | 確かめる |
| 実際の所要時間 | 分からない | 測る |
| 既存の業務との接続 | 分からない | 試す |
| チームが使うか | 分からない | 見る |
試用の前に決める3つ
開始前にこれを書いておく。書かずに始めると、期限が来たときに「なんとなく良さそう」で判断することになる。
1. 検証する業務を1つ決める(複数だと薄くなる)2. 使う実データを決める(サンプルではなく本番のもの)3. 採用の基準を数値で決める(例:1件15分→5分になれば採用)
自社の実データで試す
最も重要な項目である。一般的な題材での精度は、どの製品もそれなりに高い。差が出るのは、自社の固有名詞、業界用語、文書の形式を含むデータである。
機密の懸念がある場合は、固有名詞を置き換えたデータで試す。それでも、文書の構造と専門用語は残るので、サンプルデータより参考になる。
時間を測る
「速くなった気がする」では判断できない。同じ作業を従来の方法で3件、新しいツールで3件やって、時間を記録する。
確認と修正の時間を含めることを忘れない。生成は速いが修正に時間がかかる場合、合計では変わらないことがある。
使う人に触らせる
検討する人と使う人が違う場合、実際に使う人が試す。決裁者が試して良いと判断したものが、現場で使われないという失敗が最も多い。
触らせる期間は3日程度でよい。それで使われないなら、導入しても使われない。
期間の使い方
| 期間 | やること |
|---|---|
| 1〜2日目 | 設定と、実データの投入 |
| 3〜5日目 | 検証する業務を実際にやる・時間を記録 |
| 6〜8日目 | 使う人に触らせる |
| 9〜12日目 | 既存の業務への接続を試す |
| 13〜14日目 | 基準と照合して判断・記録を残す |
判断を記録する
採用でも不採用でも、理由を記録する。半年後に同じツールが候補に挙がったときに、検討をやり直さずに済む。不採用の理由が解消されているかだけ見ればよくなる。
よくある質問
- Q. 試用期間が短い場合は。
- A. 検証する業務を1つに絞ってください。7日でも、1つの業務で実データを使って時間を測れば判断できます。広く触ると何も分かりません。


