Bland vs Vapi — 電話AIは課金の見通しで選ぶ
どちらも電話対応の音声AIを作る基盤だが、課金の表し方が違う。Bland は1つの分単価にまとめ、Vapi は要素ごとに積み上げる。見積もりの作りやすさと最適化の余地がトレードオフになる。価格は2026年11月時点の確認値。
編集部
AI Tools Hub 編集部 · 公開 2026-11-01

料金の比較
| Bland | Vapi | |
|---|---|---|
| 課金の表し方 | モデル・文字起こし・合成を含む分単価 | 要素ごとに積み上げ |
| 入口 | Start $0.14/分・基本料$0 | サポートパッケージなし(完全従量) |
| 上位 | Build $0.12/分+月$299 | Core 月$29/Pro はホスティング費の10%(最低月$999) |
| ホスティング単価 | 分単価に込み | $0.05/分 |
| 転送時間 | Start $0.05/分・Build $0.04/分 | 記載を要確認 |
| 無料 | 2クレジット+着信番号(月$15相当) | $5分の無料クレジット |
| 電話回線 | 別 | 自社SIPは無料・外部事業者は別 |
どちらが安いかは分数で決まる
Vapi の公式計算機は1,000分で$82〜$129、Bland の Start は1,000分で$140。小規模では Vapi のほうが安く出る。ただしこれはモデルの選択次第で、賢いモデルを使うと上限に近づく。
Bland の Build は$0.12/分+月$299。Start との差$0.02で$299を回収するには約15,000分が必要になる。月1万分を超えるあたりから検討する水準である。
予算を通しやすいのは Bland
社内で承認を取るとき、「1分14セント、月1,000分で140ドル」は1行で説明できる。5つの要素を積み上げた表は、質問が増えて差し戻される。これは技術的な優劣ではないが、導入の可否を左右する。
最適化の余地は Vapi
要素ごとに選べるということは、モデルを安いものに替える、音声合成を別の提供元にする、といった調整ができる。規模が大きくなり1%の削減が意味を持つ段階では、この自由度が効く。
Vapi はモデル費用を原価で通す方針を明記している。中間マージンがないぶん、構成を最適化した結果がそのまま費用に反映される。
日本語での確認
どちらも構成要素として外部のモデルと音声合成を使う。つまり日本語の品質は、基盤ではなく選んだ要素で決まる。評価するときは、同じ文字起こしエンジンと同じ音声合成を指定して比べないと、基盤の差が見えない。
よくある質問
- Q. 既存の電話番号は使えますか。
- A. 外部の電話事業者と接続する構成なら可能な場合があります。番号ポータビリティと接続方式は事業者ごとに条件が違うので、現在の契約先に確認してください。
- Q. 企業向けにはどちらですか。
- A. どちらも使えますが、回線・連携・セキュリティ審査まで含めた契約を求めるなら Synthflow のような年間契約型が別の選択肢になります。


