Notta vs Rimo 比較 — 日本語の議事録AIはどちらを選ぶか
日本語の会議を文字起こしするツールとして名前が挙がりやすい Notta と Rimo を、無料枠・月額・1回あたりの録音上限・連携できる会議ツールで比較する。結論を先に言うと、月に数回の会議を自分の記録用に残したいなら Notta、毎日の会議をチームで共有して検索したいなら Rimo に寄る。料金は2026年11月時点の各社公式料金ページで確認した値。
編集部
AI Tools Hub 編集部 · 公開 2026-11-01

結論:どちらを選ぶか
月に数回・個人の記録用・まず無料で試したい → Notta(無料で月120分、1回3分まで)毎日の会議・チームで共有して後から検索したい → Rimo(Bot録音と文字起こしが無制限)会社全体で部署ごとに時間を配分したい → LINE WORKS AiNote(共有時間を環境単位で購入)
3つとも日本語の会議を主な対象にしている。英語圏のツールと違うのは、話者が重なったときの分離と、固有名詞や社内用語の扱いを日本語前提で調整している点にある。ただし精度の数値はいずれも各社の公称値で、第三者が同一条件で検証したものではない。導入前に自社の会議音声でトライアルを取るのが唯一の確認方法になる。
1. 料金と上限
| 項目 | Notta | Rimo |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり(月120分・1回3分・1アカウント) | 無料トライアルあり(期間は要確認) |
| 個人向け有料 | プレミアム ¥1,185/月(年払・税込、年額¥14,220) | プロ ¥4,950/月(税込) |
| 個人向けの上限 | 月1,800分・1回5時間 | Bot録音と文字起こしは無制限、Rimo AI 1,000クレジット |
| チーム向け | ビジネス ¥2,508/月(年払・税込、年額¥30,096) | チーム ¥6,600/月(税込) |
| チーム向けの上限 | 文字起こし無制限・1回5時間 | 録音・文字起こし無制限、メンバー管理あり |
| 法人・大規模 | エンタープライズ(要問合せ) | 法人プラン(11アカウント以上・要見積) |
| 税の扱い | 表示価格はすべて税込 | 表示価格は税込 |
単純な月額だけ見ると Notta が安い。ただし Notta のプレミアムは月1,800分という上限がある。1回60分の会議なら月30回で上限に達する計算で、毎日会議がある人は年内に必ず当たる。Rimo のプロは月額が4倍近いが、Bot での録音と文字起こしに時間の上限がない。「上限を気にせず回したい」ことに月4,000円弱を払うかどうかが分岐点になる。
Notta のビジネスプランは文字起こしが無制限で月¥2,508(年払・税込)なので、上限だけを外したいならこちらのほうが安い。プレミアムとビジネスの差額は月¥1,323で、年間でも1万6千円程度しか違わない。個人利用でも、上限に当たりそうならビジネスを最初から選ぶほうが結果的に安くなる場面がある。
2. 1回あたりの上限という落とし穴
月間の合計時間より先に詰まるのが、1回あたりの上限である。Notta の無料プランは1回3分までで、これは実質「音が入るかどうかの確認用」でしかない。30分の打ち合わせを1本通すことすらできない。有料プランでは1回5時間まで伸びるので、通常の会議であれば問題にならない。
長時間の収録を想定するなら、半日の研修やワークショップが5時間を超えるかどうかを事前に確認しておきたい。超える場合は録音を分割する運用が必要になり、その手間は毎回発生する。
3. 会議ツールとの連携
Rimo は Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webex に対応し、Bot が会議に参加して録音する方式を採る。参加者の端末で録音アプリを立ち上げる必要がないので、自分が主催しない会議でも記録を残しやすい。一方、Bot が入ることを参加者に伝える運用ルールは別途決めておく必要がある。
Notta は Web・デスクトップ・モバイルのアプリから録音する形が基本で、対面の打ち合わせや現場での聞き取りにも使いやすい。会議ツールに依存しないぶん、オンラインとオフラインが混在する働き方に合う。
どちらでも共通して確認すること
録音することを参加者に知らせる手順(社内ルールと、社外同席時の文言)文字起こしの保存先と保持期間退職者のアカウントを止めたときに、その人が録った記録が残るか消えるか
4. 会社全体で入れる場合
部署単位・会社単位で導入するなら、LINE WORKS AiNote のように「共有の文字起こし時間を環境単位で買う」方式も選択肢になる。少人数チーム向けが月¥19,800(年額契約、月契約は¥22,000)で共有6,000分(100時間)、部署向けが月¥54,000で18,000分(300時間)、会社全体向けが月¥162,000で60,000分(1,000時間)という段階になっている。追加の時間は月¥360から買い足せる。
1人あたりの単価で比べると個人向けツールより高くなるが、「誰がどれだけ使ったか」を個人に紐づけず、組織の総量で管理できる。経理上の処理と、異動のたびにアカウントを付け替える手間を考えると、組織が大きいほど効いてくる考え方である。
よくある質問
- Q. Notta と Rimo のどちらが精度が高いですか。
- A. どちらも日本語を主対象にしており、公称の精度はいずれも高い数値が示されています。ただし第三者が同一条件で比較した公開データはありません。会議の人数、マイクの種類、専門用語の多さで結果が変わるため、自社の実際の音声でトライアルを取って比べるのが確実です。
- Q. 無料プランだけで業務に使えますか。
- A. Notta の無料プランは1回3分までなので、通常の会議を1本通すことができません。動作確認の用途と考えてください。業務で使うなら有料プランが前提になります。
- Q. 月額が安いほうを選んで、足りなくなったら上げればよいですか。
- A. その運用で問題ありません。ただし Notta は年払いにすると割引率が大きいため、年払いを選んだ後にプランを上げる場合の扱いは契約前に確認しておくとよいです。
- Q. 録音データは学習に使われますか。
- A. 各社の規約と設定で異なります。業務利用では、入力データを学習に使わない設定があるか、既定でオフかを必ず確認してください。この点は本サイトの「議事録AIのセキュリティで見るべき4点」でまとめています。

