AI動画制作の工程 — 生成だけが速くなっても全体は速くならない
映像の生成は数十秒で終わるようになった。それでも1本の動画が完成するまでの時間は、思ったほど短くならない。どこが詰まっているかを工程で見る。
編集部
AI Tools Hub 編集部 · 公開 2026-11-01

工程ごとの時間
| 工程 | AI前 | AI後 | 短縮 |
|---|---|---|---|
| 企画・構成 | 2時間 | 1.5時間 | 小 |
| 素材の用意 | 1日(撮影・素材探し) | 30分(生成) | 大 |
| 選別 | 30分 | 2時間(候補が増える) | 増える |
| 音声・ナレーション | 2時間(収録) | 20分(生成) | 大 |
| 編集・字幕 | 3時間 | 1時間 | 中 |
| 確認・修正 | 1時間 | 1時間 | なし |
注目すべきは選別が増えていることである。生成が速いと候補が大量にでき、どれを使うかを決める時間が伸びる。これを管理しないと、全体の時間が短くならない。
選別を速くする
生成する前に採用基準を決めておく。「この秒数で、この構図で、この色調」と先に書き、合わないものは見ずに捨てる。全部見てから選ぶと、候補の数に比例して時間がかかる。
生成回数の上限も先に決める。3回生成して気に入らなければ、プロンプトを直すのではなく企画を見直す。回数を重ねても良くならない場合が多い。
生成が向く素材と向かない素材
向く:抽象的な背景、イメージ映像、短いインサート向く:実写が難しい状況(宇宙、歴史、架空の製品)向かない:自社の製品が映るカット(形が毎回変わる)向かない:人物の連続した動作(一貫性が保てない)向かない:文字が入る画面(崩れる)
音声を先に作る
ナレーションを先に生成して長さを確定させ、それに映像を合わせる。逆にすると、映像の尺に合わせてナレーションを縮める作業が発生する。
生成音声の速さは調整できるが、速くすると不自然になる。原稿の文字数で尺を合わせるほうが仕上がりがよい。
確認の工程は短くならない
AIが作った部分の確認は、人が作った部分の確認より丁寧に要る。文字の崩れ、手の形、ロゴの誤り、音声の読み間違い。この工程を削ると、公開後に直すことになる。
特に固有名詞の読み方は必ず聞く。社名や製品名を間違えた音声を公開すると、作り直しになる。
よくある質問
- Q. 全部AIで作れますか。
- A. 短いイメージ映像なら可能です。製品紹介や事例紹介では、実写と混ぜる構成が現実的です。

