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Dify vs n8n

どちらも「AIエージェントを作れる」と紹介されるが、土台が違う。Dify は LLM アプリと RAG を組む基盤で、処理の中心に AI がある。n8n は業務フローの自動化基盤で、AI はその中の1ノードにすぎない。作りたいものがどちら寄りかで決まる。料金は2026年11月時点で各社の公式料金ページで確認した値。

※ 本記事はアフィリエイトリンクを含みます。掲載順位への影響はありません。詳細は 広告表記ポリシー。

結論を3行で

  • 社内文書に答えさせるチャットボットを作りたいなら Dify
  • SaaS の間でデータを動かす処理が主なら n8n
  • どちらも OSS 版があり、社外にデータを出せない組織でも自前で動かせる
  • n8n はモデルの API キーを自分で用意するため、モデル費用が実費で別にかかる
ペルソナ別の答え

あなたの立場ならこっち

「結局どっちか」を立場ごとに編集部が断言します。比較表を読み込まなくても、自分のシナリオに最も近い1行で意思決定できる構成です。

情シス / 社内DX担当

社内マニュアルに答えるボットを作りたい

→ Dify

Dify

RAG を GUI で組めて、OSS 版なら文書を社外に出さずに済む。まず1部署で小さく作る。

バックオフィス担当

問い合わせメールを分類して担当に振りたい

→ n8n

n8n

AIの判断は分類の1ステップだけで、残りは条件分岐とデータ整形。n8n の土俵。

1人で運用する開発者

両方やりたいが運用を増やしたくない

→ n8n

n8n に寄せる

LLMノードで簡易なRAGも組める。仕組みが1つで済むことの価値が、機能差より大きい。

カテゴリー別の勝者

用途によって最適解は違う

— 社内文書に答えさせたい

Dify

RAG のパイプラインを GUI で組める。ベクトル検索の実装を自分で書かなくてよい。

— 複数のSaaSをつなぎたい

n8n

既製コネクタと HTTP ノードで、API が公開されていれば大抵つながる。

— 社外にデータを出せない

どちらも可

両方とも OSS 版を自前のサーバーで運用できる。差は運用の手間ではなく用途。

— 費用の見通しを立てたい

Dify

モデル費用がクレジットに含まれるため、月額が読める。n8n はモデル実費が変動する。

— 作った後に誰かが引き継ぐ

n8n

フローが視覚的に残るため、作った人以外でも構造を追いやすい。

比較表

項目別比較

Dify と n8n の項目別比較
項目Difyn8n
基本情報
提供元LangGeniusn8n GmbH
主な用途LLMアプリ・RAG・社内チャットボットSaaS連携・業務フローの自動化
日本語UIありあり
料金
無料プランSandbox(200メッセージクレジット・総量)Cloud は1,000実行のトライアル
最安の有料Professional $590/年Starter €20/月(年払)
中位Team $1,590/年Pro €50/月(年払・10,000実行)
課金の数え方メッセージクレジットワークフロー1回の実行=1
モデル費用プランのクレジットに含む自分のAPIキーで実費
運用
セルフホストCommunity版(OSS)Community版(OSS)/ Business / Enterprise
RAG(社内文書検索)GUIでパイプラインを構築ノードを組み合わせて自作
外部サービス連携限定的既製コネクタが豊富+HTTPノード
分岐・繰り返しワークフロー機能あり得意領域
作ったものの公開Webアプリ / API として公開Webhook / スケジュール実行

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正直レビュー

良い点 ・ 弱点

編集部が両ツールを実プロダクトで1ヶ月以上使った上での率直な評価です。

Dify

◉ 良いところ

  • RAG のパイプラインを GUI で組める
  • モデル費用がプランのクレジットに含まれ、月額が読める
  • 作ったアプリを Web ページまたは API として公開できる
  • OSS 版を自前で運用でき、社内文書を外に出さずに済む

◉ 気になるところ

  • 無料の Sandbox は200クレジットの総量制で、評価中に尽きやすい
  • 外部 SaaS との連携は n8n に比べて限定的
  • 投入した文書の更新を自動で追随しない

n8n

◉ 良いところ

  • 既製コネクタと HTTP ノードで、ほぼ任意の API につながる
  • 分岐と繰り返しを含む複雑なフローを組める
  • ワークフロー1回の実行を1と数えるので、ステップが多くても消費が増えない
  • Community 版を自前で運用すればライセンス費用がかからない

◉ 気になるところ

  • モデルの API 費用が実費で別にかかる
  • RAG を作るならノードを自分で組む必要がある
  • セルフホストを選ぶと運用の責任が自分に来る
隠れたコスト

公式ページに書いてないコスト

料金表だけ見ていると見落とす、実運用で発生しがちなコスト・落とし穴。

⚠ n8n

モデルのAPI費用

LLMノードを使うたびに OpenAI 等の実費が発生する。実行回数に比例するため、フローを増やすほど効いてくる。

⚠ n8n

セルフホストの運用工数

Docker の更新、バックアップ、障害対応。ライセンスが無料でも人の時間は無料ではない。

⚠ Dify

ナレッジの更新作業

投入した社内文書は元が更新されても自動で追随しない。更新の手順を誰かの業務に組み込む必要がある。

⚠ 両方

引き継ぎのコスト

GUIで組んだフローは構造こそ見えるが、「なぜこの分岐があるか」は画面に残らない。設計意図を文章で残す時間を見込む。

料金シミュレーション

12ヶ月フル活用した場合の総コスト

Dify Sandbox(無料)$0
n8n Community(自前運用)$0+サーバー代
n8n Starter(年払・12ヶ月)€240
Dify Professional(年額)$590
n8n Pro(年払・12ヶ月)€600
Dify Team(年額)$1,590

編集部の見立て:2026年11月に各社の公式料金ページで確認した値。n8n は年払いの月額表記しかないため12ヶ月分に換算している。n8n は別途モデルのAPI費用が実費でかかるため、実質の総額はこの図より上になる。

編集部の運用Tips

使いこなしのコツ 4 選

ドキュメントを読むだけでは気づきにくい、現場で効く設定・テクニック。

01

AIの比率で選ぶ

処理全体のうちAIが判断する割合が7割なら Dify、2割なら n8n。この目安で迷いが減る。

02

Dify のチャンク分割を調整する

社内文書を投入したあと、分割の単位で回答品質が大きく変わる。マニュアルは見出し単位、議事録は固定長が扱いやすい。

03

n8n はステップ数を先に数える

Zapier と比べる場合、n8n は実行回数、Zapier はステップ数で課金される。フローのステップ数を数えてから見積もる。

04

部署ごとにナレッジを分ける

Dify で全社の文書を1つのナレッジに入れると、本来見られない情報が回答に出る。公開範囲で分ける設計を最初に決める。

独自プロンプト集

そのままコピペで使える 3 本

Dify / n8n の両方で動作確認済み。日本語コメント・コミットメッセージまで含めた実務向けプロンプト。

01 · Dify のナレッジ設計を詰める
社内の{文書の種類}を Dify のナレッジに投入します。チャンクの分割単位を決めたいので、この文書の構造(見出しの深さ・1節あたりの長さ・図表の有無)を踏まえて、分割の候補を3つ挙げ、それぞれで想定される検索精度の違いを説明してください。
02 · n8n のフローを設計する
次の業務を n8n で自動化します。{業務の説明}。必要なノードを順に列挙し、各ノードで扱うデータの形を示してください。あわせて、失敗したときにどこで止めるべきかと、その理由も書いてください。
03 · 費用を見積もる
次のフローを月{回数}回実行します。{フローのステップ}。n8n の実行数課金と、各ステップで呼ぶモデルの費用を分けて、月額の概算を出してください。モデルの単価は{単価}とします。

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FAQ

よくある質問

Dify と n8n の比較で多く寄せられる質問に編集部が回答します。

両方入れる意味はありますか。

あります。社内文書に答えるボットは Dify、その結果を Slack や CRM に流す部分は n8n という分担は自然です。ただし運用する仕組みが2つになるので、ドキュメントを残す手間は増えます。

どちらが学習コストが低いですか。

作りたいものによります。チャットボットを作るなら Dify のほうが手順が少なく、SaaS連携なら n8n のほうが既製コネクタで済みます。どちらも API の考え方(認証・リクエスト・レスポンス)の理解は必要です。

Dify の無料枠はどれくらい使えますか。

Sandbox の200メッセージクレジットは月あたりではなく総量です。使い切ると追加されません。評価の計画を立ててから登録してください。

n8n のセルフホストは本当に無料ですか。

Community版のライセンス費用はかかりません。サーバー代と、アップデート・バックアップ・障害対応の手間が代わりにかかります。これを担える人が1人しかいない状態は避けてください。

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