長尺動画を切り抜く — OpusClip でショート量産の工程を組む
1本のウェビナーから縦型ショートを10本作る工程を、自動化できる部分と人が決める部分に分ける。自動化が効くのは切り出しとリフレーム、人が要るのは字幕の修正と公開の判断である。価格は2026年11月時点の確認値。
編集部
AI Tools Hub 編集部 · 公開 2026-11-01

工程の全体像
| 工程 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 1. 素材の投入 | 長尺動画をアップロードまたはURL取り込み | 自動 |
| 2. 切り出し | 話の区切りと盛り上がりから候補を抽出 | 自動 |
| 3. リフレーム | 16:9 を 9:16 に、話者を追って切り取る | 自動 |
| 4. 字幕生成 | 音声から字幕を起こして焼き込む | 自動(要修正) |
| 5. 字幕の修正 | 固有名詞・数値・社名を直す | 人のみ |
| 6. 選抜 | 出た候補から公開するものを選ぶ | 人のみ |
| 7. 公開 | 各SNSへ投稿・予約投稿 | 半自動 |
料金
Free:$0。1日1本の投稿、ローカル動画は1本10GBまでStarter:$15/月。YouTube・Google Drive・Vimeo からの取り込みに対応Pro:$29/月。1本30GBまで、公開mp4のURLからも取り込みBusiness:要問合せ。チーム共同作業とAPI連携
無料プランは1日1本なので、継続的に投稿するなら Starter 以上が前提になる。既存のウェビナー動画が YouTube に上がっているなら、URL取り込みができる Starter から始めるのが手間が少ない。
自動の切り出しに期待しすぎない
AIが抽出する「盛り上がり」は、音量の変化、話速、笑い声、話題の転換といった信号から推定されている。日本語の講演では、重要な結論を淡々と低いトーンで話すことが多く、この種の信号が出ない。結果として、雑談や冗談の部分が候補に上がりやすい。
対策は、手動で時間を指定して切り出すことである。自動の候補を無視するのではなく、「自動で10本出させて、そのうち使えるのが2〜3本、残りは手で指定する」という前提で工程を組む。全自動で回ると考えると、品質が落ちた動画を出し続けることになる。
日本語字幕で必ず直す4箇所
社名とサービス名(表記が揺れる。カタカナと英字の混在)数値と単位(「いちまんえん」が「1万円」にならないことがある)専門用語(業界の略語はほぼ通らない)改行位置(文の途中で切れると読めない。句読点の位置で切る)
4つめは縦型動画で特に効く。画面幅が狭いので1行に入る文字数が少なく、自動の改行では意味の切れ目と合わない。「AIツールを導入する際に注意すべき」で切れると読み手が詰まる。文節で切るだけで読みやすさが変わる。
選抜の基準
出た候補を全部公開すると、質の低い動画がアカウントの印象を下げる。公開するのは次の条件を満たすものだけにする。
最初の2秒で何の話か分かる(前置きから始まる動画は切る)その切り抜きだけで話が完結している(前後の文脈が必要なものは不可)字幕の誤りをすべて直し終えている話者の顔か資料が画面に収まっている(リフレームの失敗を確認)
1本の長尺から何本取れるか
60分のウェビナーから、上の基準を満たすものは実感として3〜5本である。10本出しても半分以上は文脈が足りずに使えない。「1本の素材から10本」という売り文句を鵜呑みにして編集の工数を見積もると足りなくなる。
逆に言えば、素材の作り方を変えると歩留まりが上がる。講演中に「ここは切り抜きで使う」と決めた話題を、前後の文脈なしで完結するよう1分で話す。収録の設計段階で切り抜きを想定するほうが、後工程の編集より効率がよい。
よくある質問
- Q. 日本語の字幕精度はどうですか。
- A. 固有名詞と数値は修正が前提です。一般的な話し言葉は実用に足りますが、社名・サービス名・業界用語は毎回直す必要があります。修正の時間を工程に入れて見積もってください。
- Q. 著作権のある動画を切り抜いてよいですか。
- A. 自分が権利を持つ動画か、権利者の許諾がある動画だけにしてください。他者の動画を切り抜いて投稿するのは権利侵害になり得ます。

